意外すぎる?諦めるの漢字の由来!語源とくわしい意味も解説!
日常語として当たり前に使われている「諦める」という言葉ですが、漢字の由来や語源、くわしい意味となると意外によく知らないものです。
意外に深い「諦める」という漢字の由来と語源についてわかりやすく解説していきますので、ちょっとした漢字トリビアとして把握しておくと日本語がより身近に感じられます。
【古来の神事が由来?「諦める」の漢字の由来と語源】
「諦める」は漢字の成り立ちとしては「会意兼形声文字」に分類されています。
「諦める」の旁の部分は「取っ手のある刃物とそれをささえる土台」の象形文字であり、漢字全体として「祭事や神事で使う木でつくられた土台」という由来があります。
「諦める」の語源は「明らむ」と言われています。
諦める、というとどうしても夢を挫折する、希望を捨てるなどネガティブなニュアンスが感じられますが、仏教の世界ではむしろポジティブな語源として解釈されており、「物事の道理や真理を見きわめたうえでほかの選択肢を視野に入れる」というような意味が込められています。
仏教由来の言葉で興味深い語源といえば、「愚痴」が挙げられます。
日常語としてはたんに「不平不満をぶつける」程度の意味で使われていますが、もともとは「物事の本質を見定める」というのが語源があり、必ずしもネガティブな意味では使われていません。
【語源と由来を知れば納得!漢字の成り立ちのパターンと意味】
漢字の成り立ちには大きく、会意文字と形声文字があります。
会意文字はもともとの形を変化させてつくられた漢字で、色、木、男などが挙げられます。
一方の形声文字は偏と旁がワンセットになっており、偏で大まかな意味を表して旁の部分で発音を表すのが一般的なパターンです。
形声文字は会意文字と違って見ただけでおおよその読み方が推測できるという特徴があり、会意文字のほうは字の形からもともとの意味を類推しやすいという特徴があります。
「諦める」にかぎらず日本語にはそのひとつひとつに語源があり、それぞれの由来をくわしく知ることで意味の移り変わりなどを理解することにつながります。
現代語としてはもっぱらネガティブな意味で使われる「諦める」という言葉も、もともとの由来はむしろポジティブなニュアンスをふくんでおり、仏教の世界では「物事の道理を見きわめる」という意味が込められています。
字の成り立ちとしては会意兼形声文字に分類され、「神事や祭事で使われる木の土台」と、宗教的行為とかかわりの深い言葉であるといえます。
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