諦める　明らかに認める　見極める　諦める方法　好転

「諦める」の語源については諸説ささやかれていますが、「明らかに認める」が変化した、という説も有力のようで、一方では「見極める」との関連性も指摘されています。
「諦める」の語源についてくわしく解説するとともに、「明らかに認める」、「見極める」それぞれの意味についても深く掘り下げていきます。
【実は仏教用語？「諦める」の意外なルーツ】

今でこそ日常語になっている「諦める」ですが、もとをただせば仏教用語であるとする説が根強く、「明らかに認める」という言葉が変化して「諦める」になったとも言われています。
「明らかに認める」とはつまり仏教の真理を認めることで、どうにもならない現状や宿命というものをしっかりと見極めることによって進むべき道と正面から向き合う、という意味合いがあります。

仏教において「諦める」ことと「見極める」ことは深い関連があり、むしろ、自分の運命を「明らかに認める」ことで物事の道理や真理を本当の意味で見極めることができると言われています。

現代において諦めることはしばしばネガティブなイメージをともないますが、少なくとも仏教においてはニュートラルな意味合いが込められており、自分自身の本質を見極めるために不可欠なプロセスであると言われています。

【「明らかに認める」方式？いつの間にか略されて広まった日本語】

「諦める」と「明らかに認める」のように、語源にあたる言葉がいつの間にか略されて広まった日本語は意外と多いものです。
「牛耳る」もそのひとつで、もともとは「牛耳をとる」という慣用句が短縮され、「牛耳る」というかたちで広まったと考えられています。
「牛耳る」は「諦める」のように仏教由来の日本語ではありませんが、「明らかに認める=諦める」のように一部が省略されて日常語となった言葉として比較的よく知られています。

「諦める」、「明らかに認める」、「見極める」の関連性についてはいくつかの説があり、必ずしも語源であるとは断定できませんが、時代とともに意味やニュアンスが移り変わっていることは事実であり、これからも日常語として受け継がれていく可能性を含んでいます。
「あきらめる」と「明らかに認める」は宗教的な意味で深く結びついていると言われており、「自分の運命や宿命を明らかに認めることで進むべき道を見極めることができ、人間としての成熟につながる」という意味が込められています。
仏教というと堅苦しく感じられるかもしれませんが、語源をしっかりと見極めることで「諦める」の本当の意味を知ることができると考えることができます。